おもちゃに釣られて家の中に入って来るようになるのと同時にコノの本当のお母さん・クロエからコノは邪険にされるようになりました。

この頃はまだコノに触ったり触ったりしていなかったのですが微かに人間の匂いがついてしまったからなのか、子離れの時期だったのかは分かりませんが、コノがクロエに近づくと『シャー』と威嚇されたり猫パンチされたりとそれまでのように一緒に行動する事は許されなくなりました。



コノが最初に家に来たときから兄弟はおらず、お母さんからも邪険にされ、それまでのお母さんとの寝床に帰ることが出来なくなり、一人ぼっちになり、我が家の物置(バイク小屋)に寝泊まりするようになりました。

この頃から家の中でおもちゃで目一杯遊んで、おもちゃの柄の部分で撫でられてゴロゴロと喉を鳴らすようにはなったものの、人が触ろうとすると気配を感じるのかハッと我に返り寝床にしている物置に戻って行くようになりました。

クロエお母さんは毎日ではなく数日に一度やって来て、その度にコノはお母さんに甘えに行くのですが、やはり威嚇されコノが近寄ることを許しません。

そんなことがひと月くらい続いたある日、いつものようにおもちゃで目一杯遊んで疲れたコノをおもちゃの柄の部分で撫でられてゴロゴロと喉を鳴らして射た隙におもちゃの柄から人間の手にすり替えて撫でてもr喉を鳴らし続けるようになりました。
でも人の手で喉を鳴らしていた時間はわずかで、人間に触られていることに気づくと慌てて家を飛び出して帰って行きました。



その翌日もさらに翌日も……と、次第に人間に撫でられる時間が長くなり、ついには家の中で一眠りして行くようになりました。

少しウトウトして本格的に寝るために物置に戻って行く。
そんな日々が続き、家の中にいる時間も少しずつ長くなっていきました。


そしてついにチラホラと家に泊まっていく日ができ、言い方は悪いのですが、ある日泊まっていった翌日からしばらく雨戸も閉めきったまま拉致する事に成功したのでした。

コノもその段階で覚悟を決めていたのか外に出たがる気配をみせず、こうして飼い猫としての日々が始まったのでした。

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飼い猫になってすぐのコノ。


予防接種や避妊手術を受けさせなければいけませんでしたが、ひとまず家に慣れ、ちゃんとトイレが出来るようになるまでは雨戸も閉めきった状態で集中して根気強くしつけ、約2週間でトイレの失敗もなくなり、ついに雨戸を開ける日がやって来ても、外を眺めはするものの、外に出たがる気配は見せませんでした。

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そうしてついに2回の予防接種と避妊手術を終えたコノ。

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最初に来たときから兄弟のいなかったコノはケンカ遊びが大好きで、蹴りぐるみのエビちゃんが一番のお気に入りのおもちゃでした。
このエビちゃんは今でも大好きで、今は蹴って遊ぶよりもきれいに毛繕いすることが多いです(笑)

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こうしてコノは我が家の大切な家族の一員となり、私がお風呂やトイレに入れば出待ちをして、夕食を作り出すと足元をうろつき(夕食を作り終わると一緒にベッドでお昼寝をする添い寝タイムなので、早く添い寝しろというアピール)、本当のお母さん・クロエに捨てられた(?)分人間のお母さんに甘える毎日を送っています。